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富山県・五箇山

 

合掌造りがとけ込む日本の原風景 

世界遺産・五箇山
 


北は日本海、南は北アルプスや飛騨の山々に囲まれた富山県。大いなる自然が、生活の中に今も息づいています。なかでも赤尾谷、上梨谷、下梨谷、小谷、利賀谷の5つの谷を意味する「五箇(ごか)谷間(やま)」が地名となり、世界遺産にも登録されている「五箇山」は、世界的にも有数の豪雪地帯。容易に人を近づけない地形が合掌造りなど独特の文化を生み出すとともに、日本の懐かしい風景をそのままに残しています。

 初めて訪ねたのになぜか郷愁を感じる、そんなこの地へ出かけましょう。

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旅ちゃん観光局 懐かしい景色をもとめて いざ五箇山へ

富山県の五箇山にある合掌造りの集落が、岐阜県飛騨地方にある白川郷とあわせて「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として、ユネスコの世界遺産に登録されたのは1995年のこと。08年7月には東海北陸自動車道が全通したことで、名古屋-五箇山間が車で約2時間30分、五箇山-白川郷間が車で約15分で行き来できるようになり、より訪れやすく身近な世界遺産になりました。

「五箇山」は、国道156号沿いに約10戸の合掌造りの家々が集まって成している「 (菅沼(すがぬま))合掌造り集落」と、そこからさらに北上したところに約20戸の住宅が集まる「相倉(あいのくら)合掌造り集落」の総称。「合掌造り」の名前の由来ともなっている、手のひらを合わせて空に祈るような屋根の形をした家々が並ぶ様子は、まわりの自然に溶け込んで美しい風景の一部となっています。

住宅建築の知恵 合掌造り

このような特徴的な住宅が作られ始めたのは江戸時代になってから。屋根裏に養蚕のための棚を設置したのが始まりと言われています。1階は塩硝や和紙作りを行う住居スペースに用いられました。約60度の急勾配の茅葺の大屋根は、重い雪が滑り落ちやすいように考えられたもの。厳しい気候環境に耐えられる家作りと、生活空間と仕事場を機能的に組み合わせた構造を両立している合掌造りは、日本の建築の技が詰まっているものと言えます。五箇山最大の家屋で築300年と言われる、菅沼合掌造り集落の岩瀬家や、天正年間に建てられた相倉合掌造り集落の村上家は一般公開されていますので、先人の知恵を目の当たりにすることができます。

この合掌造りの家屋には実際に宿泊することも可能。五箇山温泉で旅の疲れを癒した後は、丹精込めて作った野菜をふんだんに使った、五箇山伝統の郷土料理「報恩講(ほおんこう))料理」も味わえます。囲炉裏端で会話を楽しみながら時間を過ごすとまるで古の時代にタイムトラベルしているよう。

冬のシーズンには雪が降り積もり、あたりは静寂に包まれます。期間限定で行われるライトアップ時には、一面の雪景色に合掌家屋が幻想的に浮かび上がる、五箇山ならではの情景が。リピーターのなかには都会では味わえない、この静けさを求めて訪れる方も多いというのもうなずけます。

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唄と踊りで感じる 五箇山の伝統芸能

民謡の宝庫としても知られる五箇山では、いまでも唄や踊りが伝統として受け継がれています。なかでも代表的なのが「こきりこ」。大化の改新の時代から歌い継がれている、田楽の流れを汲んだ民謡です。平安貴族の装束である (狩衣(かりぎぬ)をまとい、108枚の木片を結びつけて作られた「こきりこささら」という民俗楽器を打ち鳴らしながら豊穣を祈願し、「まどのサンサもデデレコデン はれのサンサもデデレコデン」の節にあわせて舞を踊ります。

ほかにも哀調を帯びたメロディにあわせて、紋付袴姿で、腰には刀をさした若衆が勇壮な舞を披露する「麦屋笠踊」などがあり、集落や地区によってその特徴はさまざま。「むぎや」は五箇山の地に最初に住んだと言われている平家の落ち武者が、農耕の合間に歌い踊ったのが発祥なのだとか。

毎年9月に行われる「こきりこ祭り」や「五箇山麦屋まつり」では、時を忘れたような世界遺産の里の暮らしの伝統を垣間見ることができます。

写真提供:富山県

 

富山を身近に!おすすめ体験 ベスト3
1 黒部ルート見学会

黒部峡谷の欅平~黒部ダムをトロッコ列車で結ぶルート。普段は通ることはできないが、管理・運営している関西電力が日にち限定で公開している。

2 立山カルデラ砂防体験

火山活動とその後の侵食によりつくられた立山カルデラをトロッコやバス、徒歩など様々なコースで見学できる。解説員が同行するので、立山の自然への理解が深まりそう。

 こきりこさらさ作り

こきりこの踊りに使われる、108枚の木片を結びつけた民俗楽器。アーチ状に持って鳴らすと「シャ」という音が響く。上梨「こきりこ民芸」で実施。

立山黒部アルペンルート
おすすめスポット ベスト3

1 雪の大谷

ひと冬かけて降り積もった雪を、道路に到達するまで掘り下げる。道路の両側にそそり立つ高さ約20mの雪の壁は立山の春の風物詩。白銀の幻想的な世界を体感できる。

2 みくりが池 

室堂ターミナルから徒歩約10分の北アルプスで最も美しいと言われる火山湖。その湖面に立山連峰が映りこむ様はまるで一枚の絵画のように胸をうつ。

3 弥陀ヶ原高原

標高2000mに広がる高原に、四季折々の高山植物が咲き乱れる。特におすすめなのが10月上旬頃の紅葉の季節。気軽にハイキングできる遊歩道も整備されている。

 

 旅ちゃん観光局富山 観光局担当者からひとこと!

富山県観光・地域振興局 観光課観光企画係  川上隆史さん
立山黒部アルペンルートや黒部峡谷、海越しに見える立山連峰など世界に誇れる自然景観、世界遺産の五箇山合掌造り集落や国宝瑞龍寺などの文化遺産、おわら風の盆やこきりこ祭りなどの優雅で情緒豊かなお祭り、ブリ、シロエビ、ホタルイカなどの新鮮な味覚。我がふるさと富山県には数え切れないほどの魅力があふれています。
ぜひ富山に来て、富山の多彩な魅力に触れてみてください。きっと皆さんの心を満足させる驚きと感動に出会えるはずです。
さあ皆さん、「パノラマ キトキト 富山に来られ!」
■富山県観光ナビゲーター  http://kanko.toyamaken.jp/

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