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神奈川県鎌倉市・武家の古都

 

自然を生かしたまちが今も残る
武家の古都・鎌倉 


約200もの社寺がある鎌倉は、そのアクセスのよさや四季折々の見どころの多さから神奈川県有数の観光地として親しまれています。その歴史は古く、約800年前に源頼朝が初の武家政権の都をおいたところから始まる、歴史的にも大変重要な場所でもあります。

自然の地形の中に寺院や交通路、港などを配して都をつくったのが特徴。今でも当時の面影をそこここに見ることができます。

 

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朝夷奈切通
旅ちゃん観光局 鎌倉
化粧(けわい)坂切通 
 鎌倉を守った要所 切通を散策


鎌倉には海側から山に向かって指を広げたように平地が山側に入り込んでいる独特の地形が今も残り、この指にあたる部分は「谷戸(やと)」と呼ばれます。この外から攻められにくい地形を利用して、鎌倉の都は作られました。山を垂直に切り開いて人工的に作られた道を切通(きりどおし)といい、防御や流通の要所として大変重要な役割を果たしていました。

鎌倉七切通のひとつ、朝夷奈切通は全長0.9kmにも及ぶ切通。和田義盛の三男・快男児朝比奈三郎義秀が一晩で切り開いたという言い伝えがあり、彼の名前に由来した場所です。途中には梶原景時が血塗られた刀を洗ったとされる鎌倉五名水のひとつ「梶原太刀洗い水」も。15m以上もある切り立った崖が、鎌倉時代の土木工事によって作られたということに驚きを隠せません。
あたりは瑞々しい自然に囲まれ、散策コースとしても人気のエリア。三方を山に、もう一方は海に面し、まさに自然に守られた都であったということが実感できる場所です。
名所をちがった視点で楽しむ 長谷寺・鎌倉大仏 

歴史的に意義深い社寺の他にも“あじさい寺”と言われる明月院や“竹寺”の名で親しまれる報国寺など、彩る花々を楽しむため足を運ぶといった特色のある寺も少なくありません。四季折々で変わる風景を楽しめる見どころが多いのも、鎌倉がリピーターに愛される理由でしょう。
なかでも庭園の美しい寺として多くの観光客でにぎわう長谷寺。桜、花菖蒲、紫陽花、秋の紅葉とその時々で違った色に染まります。また、外国人観光客にも人気の写経体験ができるスポットでもあります。毎日行われており、道具は全て用意されているので始めての方でも気軽に挑戦できるのがうれしいところ。心静かに般若心経に向かい合うひとときは、日常の雑音を取り除いてくれそうです。

長谷寺から徒歩で10分ほどの場所にあるのが、いまや鎌倉のシンボル的存在になっている鎌倉大仏。鎌倉幕府と民衆の平和を願って建立されました。その逞しい姿に、武家文化の力強さが表現されています。現在は風雨にさらされ、青銅色になっている大仏ですが、建立当時は金色に覆われていました。今でもその名残を右ほほに見ることができます。金に輝くこの仏像を人々は畏敬のまなざしで見つめたことでしょう。鎌倉時代に思いを馳せて訪れると、また新たな想像がふくらみます。  
長谷寺
長谷寺

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鎌倉大仏
和賀江嶋
和賀江嶋

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ちいさな宝物を見つけよう ビーチコーミング

西は稲村ガ崎の突端から東は逗子まで、鎌倉の海岸線は約3.2kmの半円を描いています。その南東端に位置しているのが和賀江嶋。日本で現存する最古の港跡地で、国の史跡にも指定されています。中国や国内各地との海上交通の拠点となった場所でした。

ここと滑川の間に広がる材木座海岸ではビーチコーミングを楽しむ人の姿を見かけることがあります。ビーチコーミングとは、浜辺をくしで髪をとく(combing)ように落ちているものを探し、気に入ったものを拾うこと。美しい貝殻や、波の力で角が取れて丸くなったガラスの欠片など、思わず旅の思い出に連れて帰りたくなります。
水深5m以内の遠浅の海が続き、度々大潮によって新しい砂が運ばれてくる鎌倉の海岸では、時空を越えて思いがけない宝物に出会えることが。特におすすめなのが材木座海岸を横切って海に流れ込む豆腐川周辺で、今でも鎌倉時代には高価な陶器であった、中国・宋の青磁のかけらなどが見つかるんだとか。歴史めぐりをした日にはちいさな宝物をポケットにいれて、帰路につきましょう。
 

 

制覇しよう!おすすめ3名数
● 七切通

山や丘などを切り開いて通した道。敵の侵略を防ぐ拠点となった。朝夷奈切通、大仏切通、名越切通、仮粧(けわい)坂など 。 

● 鎌倉十井
海に面し、古来より水に恵まれなかった鎌倉で井戸は貴重な水源として大切にされた。鶴岡八幡宮そばの鉄(くろがね)ノ井、星ノ井、瓶ノ井、甘露ノ井など。 

● 三名鐘

戦争中、軍隊によって武器にされた鐘も多いが、鋳造当時のまま残る鐘。常楽寺が3つのなかでは最古のもの。建長寺、円覚寺の梵鐘は国宝に指定されている。 

意外と知らない!?鎌倉が発祥のもの3

● 「一所(いっしょ)懸命」 

御家人が幕府から与えられた土地を命がけで守ったことが語源。これが変化して「一生懸命」となり、今では一般的に使われている。

● けんちん汁 

建長寺のお坊さんが誤って豆腐を落としてしまったが、もったいないからと崩れた豆腐と野菜を煮込んだところとてもおいしく、「建長寺汁」と呼ばれた。これがなまって「けんちん汁」となったと言われている。
● 茶道 

発祥は京都と思われがちだが、抹茶は鎌倉時代に僧の栄西が日本に伝え、鎌倉より全国に広まったと言われる。当時はお茶を飲んで産地を当てる「闘茶」が盛んに行われたとか。

 

 旅ちゃん観光局 鎌倉
 
観光局担当者からひとこと!

鎌倉市 市民活動部 江口達也さん
ご存知のように鎌倉は、日本初の武家政権発祥の地。自然を生かしながら発展してきたその街づくりと、今に残る武家文化は大変貴重なもので、それらを後世に残していくため、2013年の世界遺産登録を目指しています。
三方を山に、一方を海に囲まれたこの場所は四季の移り変わりを身近にかんじることのできる場所です。歴史と自然を一度に楽しむことができる鎌倉に、みなさんどうぞお出かけください。

■鎌倉観光公式ポータルサイト 鎌倉INFO  http://kamakura-info.jp/ 

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