北海道は稚内沖に浮かぶ、北の果ての島。約2,500人が住む礼文島。そこに、酒好き俳優・田中要次が降り立つ。目的は“粒ウニ（板ウニ）”と呼ばれる珍味だ。ここで採れるウニは、日本一と言われる高級品で、その生ウニに塩をかけて水分を抜き、長期保存できるようにした“粒ウニ（板ウニ）”。冷蔵技術が発達していなかった時代に作られていた産物で、今ではほとんど作られなくなった幻の珍味と言える。何しろ生ウニの水分を抜くので、半分の量になってしまう贅沢な食材なのだ。しかしながら、凝縮された濃厚なウニの味は、酒好きにはたまらないという。そんな究極の珍味を求めて、たどり着いたのは、自家製の“粒ウニ（板ウニ）”を出してくれる居酒屋“さざ波”。気のいい女将に感謝しながら、最高の夜を迎える。