美しい鍾乳洞があると教えられてやって来たのはカステッラーナ・グロッテという四方を山に囲まれた町です。地元のガイドさんに案内され、鍾乳洞へ。エレベーターを使って、地下70メートルへと降ります。最初に案内されたのは「グラーベ」、“水にえぐられた大きな空洞”と言う名前の場所です。そこは洞窟とは思えないほど広々とした空間が広がり、天井には大きな穴がポッカリとあいていました。そこからさらに奥へと進むこと1時間。ガイドさんがおすすめだと言う「白の洞窟」に辿り着きました。そこは一面、真っ白な鍾乳石に埋め尽くされた空間。なんでも石灰岩の純度が高いため、真っ白な鍾乳石ができるそうです。水晶の様な美しい鍾乳石が照明の光をうけ、キラキラと輝いています。気の遠くなる様な長い時間をかけてゆっくりと生まれる自然の造形美。人智を超えた、幻想的な風景に酔いしれました。